忙しい毎日の中で、ふと立ち止まって自分の心と体に向き合う時間。
そんなひとときをお届けする連載『ゆるり、韓方。〜季節のセルフケア便り〜』。
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【2026年5月】
本格的な梅雨を乗り切る!「湿気」を追い出す養生術
台風も発生し、沖縄に続いて九州南部も梅雨入りしました。
雨の日が続くと、なんとなく体が重い、頭がすっきりしないといった不調を感じることはありませんか?
今月は、梅雨時期の「湿気(湿邪)」と上手に付き合い、心身を健やかに保つ韓方の知恵をご紹介します。
梅雨の不調は「脾(ひ)」のサイン
韓方では、湿度が高まるこの時期、消化機能を司る「脾(ひ)」がダメージを受けやすいと考えます。
「脾」が弱まると、体内に余分な水分が溜まり、むくみや消化不良、気力の低下を招きます。
湿気は体の中を「ジメジメ」とさせる大敵なのです。
6月の養生法:湿気と戦う「3つのポイント」
1. 胃腸を「温めて」巡らせる
雨の日は冷えにも注意が必要です。
冷たい飲み物は控え、常温や温かい飲み物で胃腸を労わりましょう。
ハーブティーや韓方茶で、滞った「気」を動かすのがおすすめです。
2. 湿気を追い出す「香り」の力
雨の日のどんよりとした気分には、爽やかな香りが効果的。
ミントやレモングラス、柑橘系の香りは、胃をスッキリさせ、湿気を追い出すサポートをしてくれます。
3. 「苦味」で湿気を制する
韓方では、湿気を取り除くために「苦味」のある食材が良いとされています。
今月は、ゴーヤやキュウリ、そして緑茶やハトムギ茶などを意識的に食卓に取り入れてみてください。
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お灸で「余分な水分」をデトックス
雨の日のだるさには、湿気を排出するツボへのお灸が効果的です。
特に、膝の下にある「豊隆(ほうりゅう)」や、足の内側にある「三陰交(さんいんこう)」への温熱ケアは、体内の水巡りを助け、むくみをスッキリさせてくれます。
まとめ:雨音を楽しむ心のゆとりを
梅雨は「水の季節」。
無理をして動こうとせず、お気に入りの本や、香りの良いお茶とともに、雨音をBGMに心静かに過ごすのも立派な養生です。
無理をせず、のびやかな心で、この時期を乗り越えられますように。
次回は7月、本格的な夏に向けた準備についてお届けします!
2026.6.2
免責事項
※本記事は韓方の知恵を楽しむためのライフスタイル提案です。体調に不安がある場合は専門医にご相談ください。
【2026年5月】
五月病・胃腸の不調を「湿気対策」でのびやかに整える
新緑が目に鮮やかな季節になりました。
4月の緊張から解放され、ゴールデンウィークの疲れが出る5月。
そしてなんと、沖縄地方は梅雨入りしました!
韓方では、この時期特有の不調と、その対策について考えていきましょう。
「気郁(きうく)」と胃腸の深い関係
4月に新しい環境に適応しようと頑張りすぎたツケが、5月になって「五月病」として現れることがあります。
韓方では、これを「気(き)」の巡りが滞る「気郁(きうく)」と捉えます。
感情の滞りは、胃腸にも影響を与え、食欲不振や胃もたれ、お腹の張りなどを引き起こしやすくなります。
初夏の「湿気」にご用心
さらに、5月は雨の日が増え、徐々に湿度が高まります。
韓方では、湿気(「湿邪(しつじゃ)」)が胃腸の働きを阻害し、体内に余分な水分が溜まることで、体のだるさや食欲不振を招くと考えます。
5月の養生法:余分な水を「動かす」
胃腸を労わり、湿気を追い出すためのポイントをご紹介します。
1. 胃腸の「火」を動かす、温かい飲み物と香り
例えば、気の巡りを良くし、胃をスッキリさせてくれるミントや、ビタミンCも豊富で、胃の働きを労わるローズヒップなどは、食後やリラックスタイムにおすすめです。
さらに、5月の養生に最適な韓方茶として、『陳皮(ちんぴ)茶』もご紹介します。
柑橘系の爽やかな香りでリラックス効果もあり、温めて気の巡りを良くし、胃腸の働きを助け、体内の余分な水分(湿気)を排出するサポートをしてくれます。
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2. 余分な水分を「動かす」食材
胃腸の働きを助け、体内の余分な水を排出する効果のある食材を積極的に取り入れましょう。
「お灸」で体の芯から温める
体のだるさや胃腸の不調には、お灸も効果点です。
特に、お腹の真ん中にある「中脘(ちゅうかん)」や、足の裏の「湧泉(ゆうせん)」といったツボへのお灸は、胃腸の働きを助け、余分な水分を排出するのをサポートしてくれます。
まとめ:のびやかに心を整える
5月は、無理をせず、自分のペースを取り戻すための時期です。
香りの良いお茶を飲み、胃に優しい食材を味わい、そしてお灸で体を温めること。
これだけで、初夏の不調はずっと楽になります。
皆さんの5月が、心地よい風とともに健やかなものとなりますように。
無理をせず、のびやかな心で、この時期を乗り越えられますように。
次回は6月、本格的な梅雨に備える養生をお届けします!
2026.5.6
免責事項
※本記事は韓方の知恵を楽しむためのライフスタイル提案です。体調に不安がある場合は専門医にご相談ください。
【2026年4月】
新しい「風」に乗り、のびやかに心を整える
桜の花が咲き、新しい生活がスタートする4月。
期待に胸が膨らむ一方で、知らず知らずのうちに緊張や疲れが溜まっていませんか?
韓方では、4月は春のエネルギーがピークに達する時期と考えます。
この時期特有の「風」と「心の巡り」に注目した養生法で、心身を軽やかに整えていきましょう。
春の「風(ふ)」にご用心
韓方の古典では、春は「風(ふ)」の気が強まる季節とされています。
自然界の風は心地よいものですが、体の中に入り込むと「風邪(ふじゃ)」となり、めまい、頭痛、肌のゆらぎ、あるいは花粉症のようなアレルギー症状を引き起こす原因になると考えられています。
また、この「風」は、私たちの「心」にも影響を与えます。
感情がふわふわと定まらなかったり、ささいなことで不安になったりするのは、春の陽気とともに「気」が上の方へ昇りすぎてしまっているサインかもしれません。
4月の養生法:滞った「気」を動かす
新しい環境に身を置く4月は、緊張から「気」の流れが滞る「気郁(きうく)」という状態になりやすい時期です。
これを解消するためのポイントをご紹介します。
1. 「香り」の力で気を巡らせる
滞った気を動かすには、香りの良い食材や飲み物が効果的です。
春の野草: フキノトウやタラの芽、春菊など、香りの強い春野菜は、体内の気の滞りをスムーズにしてくれます。
ハーブティー: ミントや薄荷(ハッカ)、ジャスミン茶などは、高ぶった気を鎮め、頭をスッキリさせてくれるので、仕事や家事の合間に取り入れるのがおすすめです。
2. 苦味と酸味のバランス
3月に引き続き「肝(かん)」を労わることが大切ですが、4月は少し「酸味」を意識してみましょう。
レモンや梅干し、酢の物などの酸味は、昇りすぎた気をキュッと引き締め、落ち着かせてくれる働きがあります。
旬の竹の子(苦味)と、木の芽(香り)を合わせた料理などは、まさにこの時期にぴったりの養生食です。
「のびのび」と過ごすことが一番の薬
韓方において、春の養生の基本は「生(せい)」、つまり「生かすこと」にあります。
自分を厳しく律するよりも、新しい芽が伸びるように、自分の心も「のびのび」とさせてあげることが大切です。
天気の良い日は、少し歩幅を広げて散歩をしてみる。
きつめの服を避け、ゆったりとした服装で過ごす。
「こうあるべき」という考えを少しお休みさせてみる。
そんな小さな「ゆるり」とした習慣が、4月の不安定な心身を優しく支えてくれます。
まとめ:新しい風を味方につけて
4月は、変化の波に上手に乗るための準備期間です。
香りの良いお茶を飲み、旬の野菜を味わい、そして何より自分自身を「のびやか」に保つこと。
これだけで、春の不調はずっと楽になります。
皆さんの4月が、心地よい風とともに健やかなものとなりますように。
新しい出会いや環境を、柔らかな心で迎えられますように。
次回は5月、初夏の湿気に備える養生をお届けします!
2026.4.1
免責事項
※本記事は韓方の知恵を楽しむためのライフスタイル提案です。体調に不安がある場合は専門医にご相談ください。
【2026年3月】
春の「肝(かん)」を労わる養生
厳しい冬が明け、少しずつ暖かさを感じる3月。草花が芽吹き、動物たちも活動を始める、エネルギーに満ちた季節の到来です。
しかし、春は新しい環境や人間関係の変化も多く、自律神経のバランスが崩れがち。なんとなく疲れが取れなかったり、イライラしたり、眠れなかったり……。
心と体の「不調」を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな春の不調を乗り越え、心身を整えるための韓方の養生法をご紹介します。
春は「肝」の季節。気の巡りを整えましょう。
韓方の考え方では、春は「肝(かん)」が最も活発に働く季節とされています。
ここでいう「肝」とは、単なる肝臓の機能だけでなく、自律神経や感情のコントロール、血の貯蔵、そして全身の「気(き)」の巡りを司る、とても重要な場所です。
冬の間に溜め込んだ「古いエネルギー(気)」を体の外に出し、新しい「春のエネルギー」を全身に巡らせる。
それが「肝」の大きな役割です。
しかし、春の急激な気温変化や生活環境の変化は「肝」に負担をかけ、その働きを乱してしまいます。
すると、気の巡りが滞り、イライラ、頭痛、目の疲れ、肩こり、そして五月病のような心の疲れが現れやすくなるのです。
3月の養生法:緑の野菜と苦味でデトックス
「肝」を労わり、気の巡りをスムーズにするためには、日々の食生活がとても大切です。
・緑色の野菜を積極的に:韓方では、食材の「色」も健康に影響すると考えられています。
「肝」の働きを助ける色は「緑(青)」。 3月は、セリ、ヨモギ、春菊、アスパラガス、ブロッコリーなど、緑色の野菜が豊富です。これらの野菜には、気の巡りを良くし、デトックスを促す効果があります。
・苦味のある食材で余分な熱を下げる:「肝」が乱れると、体に「余分な熱(肝火)」が溜まり、イライラや頭痛を引き起こします。 そんな時におすすめなのが「苦味(にがみ)」のある食材。セリ、ヨモギ、タラの芽、フキノトウなどの山菜や野草には、この苦味成分が含まれています。苦味は、体内の余分な熱を下がり、心を落ち着かせる働きがあります。
これからの季節、緑豊かな旬の食材を食卓に取り入れて、体の内側から「肝」を労わってあげましょう。
ゆるりとした時間を大切に
春の「肝」の養生には、心穏やかな時間を過ごすことも欠かせません。
忙しい日々の中でも、深く呼吸をしたり、散歩をして季節の移ろいを感じたり、お気に入りの音楽を聴いたり……。
自分を甘やかす「ゆるりとした時間」を意識的に作ってください。
「気」は、心の動きと連動しています。
心が穏やかであれば、気も自然と全身に巡り、心身の不調も和らいでいくはずです。
まとめ:春の「肝」を労わって、心地よいスタートを
3月は、春の養生の始まりです。「緑の野菜」と「苦味」のある食材で気の巡りを整え、心穏やかな時間を大切にする。
このシンプルな養生を心がけることで、「肝」が本来の力を発揮し、健やかで心地よい春を過ごすことができるようになります。
韓方の知恵を味方につけて、素晴らしい春のスタートを切りましょう。
春の訪れとともに、皆さんの心と体にも「新しいエネルギー」が心地よく巡りますように。
次回は4月、新しい出会いの季節の養生をお届けします!
2026.3.2
免責事項
※本記事は韓方の知恵を楽しむためのライフスタイル提案です。体調に不安がある場合は専門医にご相談ください。
【2026年2月】
春を待つ「解毒」の準備。体を目覚めさせる立春の知恵
暦の上では春を迎える「立春」がある2月ですが、現実はまだ厳しい寒さが残ります。
この時期の韓方は、冬の間に溜め込んだものを外に出す「解毒(デトックス)」への準備期間です。
■ 苦味のある食材で「肝」を呼び覚ます
春は「肝(かん)」が目覚める季節。少しずつ、苦味のある春の野菜を取り入れ始めましょう。
・菜の花や山菜: 独特の苦味が、冬の間に眠っていた新陳代謝をスイッチオンにしてくれます。
・よもぎ(スッ): 韓国では女性の健康に欠かせないよもぎ。お茶やよもぎ蒸しなどで取り入れると、春のゆらぎに強い体を作れます。
■ 「三寒四温」に合わせた服装を
暖かくなったり寒くなったりを繰り返すこの時期は、首元・手首・足首の「三つの首」を守ることが、季節の変わり目の不調を防ぐ最大の防御です。
寒さの向こうに、少しずつ春の気配を感じる季節。
体をゆっくりと目覚めさせて、新しい季節を迎える準備を整えていきましょう。
また来月、芽吹きの季節にお会いしましょう。
2026.2.13
免責事項
※本記事は韓方の知恵を楽しむためのライフスタイル提案です。体調に不安がある場合は専門医にご相談ください。
【2026年1月】
2026年の幕開け!「巡り」を良くして運気を呼び込む新習慣
新しい年、2026年が始まりました。
韓方では、健康の基本を「頭涼足熱(ずりょうそくねつ)」、つまり頭は涼しく足は温かい状態が良いとしています。
新年のスタートは、この「巡り」を整えることから始めましょう。
■ 全身を巡らせる「温活茶」
凍えるような寒さの中でも、内側から熱を生み出すお茶を取り入れましょう。
・桂皮茶(ケピチャ): シナモンの香りが血行を促進し、冷え性改善に役立ちます。
・生姜茶(センガンチャ): 体を芯から温め、新年の「気」を力強く動かしてくれます。
■ 新しい目標は「無理のない養生」から
「今年こそは健康に!」と意気込みすぎず、まずは「朝一杯の白湯を飲む」「寝る前にストレッチをする」といった、小さな巡りの習慣を。気がスムーズに流れる体には、良い運気も舞い込んできます。
明けましておめでとうございます。
2026年が、あなたにとって健やかで、光り輝く一年となりますように。
本年も「ゆるり」と一緒に歩んでいきましょう。
2026.1.4
免責事項
※本記事は韓方の知恵を楽しむためのライフスタイル提案です。体調に不安がある場合は専門医にご相談ください。
